カフェモンサンルー

2014/12/08

メモ「人工降雨実験の成果」

メモします。

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【人工降雨実験の成果1(文章、資料提供 西山浩司助教)】
ここでは、具体的に人工降雨実験の成果について簡単に説明します。
図3は、1999年10月27日に九州大学・防衛大学校・ユタ大学の共同で
海上自衛隊のP3Cを使用して実施した人工降雨実験(対象・北部九州)です。
この時は、寒冷前線が福岡を通過して、雲が少なくなっている状況でした。
液体炭酸を散布すると写真に示すように、大きく発達して強い降水をもたらしました。
この時地上で引っ越し作業をしていた大学の仲間がこの人工の雨に遭遇したそうです。
共同研究:九州大学・防衛大学・ユタ大学
協力:海上自衛隊 P3C利用
http://afjets.com/cloud_seeding/3.html#1

【人工降雨実験の成果2(文章・資料提供 西山浩司助教)】
2006年2月4日には、防衛大学校との協力で
西高東低冬型気圧配置時の層積雲を対象に実験を実施しました。
しかし、厚さが1キロメートル程度と薄い状態で自然では降水が期待できない状態でした。
果たして、この程度の厚さの雲を刺激して降水を引き起こすことができるか当初わかりませんでしたが、
実際に散布してみると図4に示すように、スポット的に人工的に刺激した雲で降水が起こっていることがわかりました。
周辺の自然の雲からの降水はレーダー画像を見る限り存在しません。
また、2008年1月17日にも、同様の気象条件で、
佐世保市の支援の下、双発機(佐賀航空)を使って長崎県北部で実験を実施しました。
この時も前回同様、1キロメートル程度の厚さの層積雲が広がっていました。
実験時には降水が起きていませんでしたが、液体炭酸を撒布して50分後、図5に示すように、
長崎県松浦市に降水域が発生し、佐世保市の北側まで移動しながら降水をもたらしました。
各種解析の結果、人工の降水域であることがわかりました。
この降水域も単独で発生し、周囲にはレーダーに映るほどの降水はありませんでした。
この時も自然では降水を期待できない状況でしたが、
人工で降水を引き起こすことができました。
これらの実験を通して、雲の厚さが薄く、自然の降水が期待できなくても、
液体炭酸を使った人工的な刺激を与えれば、降水を起こすことができるのではないかということが徐々にわかってきました。
http://afjets.com/cloud_seeding/4.html#1
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人工降雨は、冬、人工降雪になる。

追記:上のメモを自分でもう一度読んでみての違和感をずっと心の中で追っています。
うまくいえないのですが、研究者の方々と一般の雲の下で生活をしている人たちの温度差というかなんというか。
天気予報ではきっと雨マークはなかったんですよね。お布団干したり洗濯物をほしたり、ささやかに日常を
営んでいる人たちの上で行われた人工降雨実験。佐世保市も了解の上ということは、事前に住民に説明は
あったのだろうか。
はやぶさ二号が小惑星に着いたらその小惑星に弾丸を打ち込んで内部の組織を持ち帰るミッション。
そのシュミレーション映像を観て「痛いッ」と感じたときと何かが似ている。
うまくいえないのですが。

追記2:わかりました。その感じを一言で言うと、「勝手だなあ!」
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