カフェモンサンルー

2015/02/26

行ってきました!【こころといのちを考える連続講座】

昨日行われた【こころといのちを考える連続講座】に行ってきました。
今回は、精神医療被害連絡会の代表をつとめる中川聡さんが来仙され、お話くださいました。

本やネットだけではわからないお話もたくさん。
メモをとった中から、こちらにもメモします。
急いで書き写したので、数字や表現が微妙に間違っていたらすみません。
気になる方は、ぜひご自身でも調べてみてくださいね。


精神医学には大きく分けて2つの考え方があるそうです。

ひとつは【社会精神医学】。
精神症状は、その人の置かれた環境、抑圧的な人間関係が引き起こす正常な反応である、とし、病気ではなく症状であるという考え方。

もうひとつは【生物学的精神医学】で、
脳に何らかの生物学的な問題があるとし、それは病気であり向精神薬を治療できる薬と信じている考え方。

残念ながら、いまの日本の精神医学は
【生物学的精神医学】が席巻しており、
「モノアミン仮説」という、いまだに50年近い研究を経ても科学的な根拠が確認されていない(!)あやふやな「仮説」に基づいて開発されたクスリが次々と販売され、
患者とされた方々に使用されているのが現状なのだそうです。

あっという間の一時間半でした。
私はやはり子どもたちが簡単にADHDと診断され、
覚醒剤と同じ成分のクスリを子どもたちが飲まされるということが心配なので、

ADHDと診断される

覚醒剤と同じクスリが処方される(集中力が一時的に高まるけれど、そのあと反動で暴れるようになる)

暴れることを今度は「統合失調症」になったとして、またクスリが出される。(鎮静される)

最初のクスリの副作用を、病気の悪化とされることで複雑化

なんと治療している7割の子どもがそのような経過を?!

というお話が心に刺さりました。

また、現在の統合失調症の概念を確立したスイスの精神科医オイゲン・ブロイラーの親子二代が長期にわたって調査した研究では、
およそ何千人もの患者さんを観察研究してあり、
15年前まではすべて精神医学の教科書に記載されていたそうですが、
いまはその研究の全体像を載せていないそうです。
なぜでしょうか。
知られると困る人がいるからでしょうか。

また、1970年のころは、
「うつ病」の定義は、
【1000人に一人未満が発症する稀な病。中年以降に多く、
悲しくも、苦しくもない状態、理由がなく何もできない状態。】
だったそうです。
病気の定義が変わった?

もうひとつ驚いたのは、
精神科病院からの死亡退院数です。
日本で、1ヶ月月に1500人以上が精神科病院で入院中に亡くなっている。(年間1万8000人?!)
しかも、入院から半年以内にその半分の方々が亡くなっている。
これは、どゆこと??

日本で「ゼプリオン」というクスリが発売されてから、心臓発作で精神科病院に入院中の方々が31人も亡くなっているのにニュースにもならず………。
点滴や注射で体に入れられてしまうので、本人も家族も何も気づかないのしょうか。

ADHDの診断チェックシートを見せていただきました。
これは、子どもらしい子どもなら誰でも当てはまるような問いばかり。
「しばしば〜〜なことがある。」などの曖昧な問いかけに、真面目に答えてたら、
子どもたちはみんな投薬されてしまいそうな怖さを感じました。
ADHDチェックをしている親や教師の主観で、子どもを判断されてしまいそうです。
子どもは、どんどん成長するのに。どんどん落ち着いたりする子どももいるでしょう。
落ち着きのなさは、大人側に原因がある場合もあるのかもしれないし。

これからの望ましい新しいメンタルヘルスの形のお話は
本当にうなづくばかりで、
一日も早く、そのようなネットワークが作られるといいと心から願いました。
イメージは大切。

クスリを飲んでいる人の寿命が、短くなってしまうのは、それだけ体に負担のかかるクスリなんだろうと思いました。

精神科医師は、クスリの専門家ではない、ということを頭にいれておくことも大切。

お話を聞いていて一番ショックだったのは、
「いま、電気ショックブーム」だというお話。
難治性のうつ病に、電気ショックを使うのが流行りだとか。
クスリをたくさん投与して、どうしようもなくなった状態を、
脳に電気ショックを与えて一時的に正気にさせる。
ショックで「悩み」も忘れてしまう。新しい記憶が消える。

電気ショックとは、20年以上前に非人道的ということで無くなったと聞いていたように思っていた私は、驚きました。

お話を聞いて、
メンタルヘルスについて
医学にすべてをまかせたり、頼るのは本当に気をつけて、自分たちも知識をもって、できれば受診は避けたいけど、診断書が必要だったり、学校からしつこく受診を勧められてしかたなく受診せざるえない状況のときは何人かで行く(薬について調べてくれる、その場で決定しないよう気をつけてくれる、違和感をきちんと感じられる人と)など、自衛の工夫も必要だと思いました。
心が弱っているときは、先生に強く言われたらきっと負けてしまうし、最善のチョイスができないかもしれないから。

頭の中をぐるぐるさまざまな考えがよぎりながら、帰宅しました。


主催の方々、田中さま、スタッフの皆様、貴重な機会をありがとうございました。
中川聡さま、お話をありがとうございました。
当店のお客様や、ママ友達さんなどで悩まれている方がいらしたら、資料をお見せしたり、お話を伝えたりしたいと思いました。
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